2017-09

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ライジングヘリオス伝説がはじまる!

ここ、数日アクセス解析で「ライジングヘリオス」が多いなと思ったら、
ホントにデビューするんだってよw

詳しくは、ここを見てくれ
http://2chumanusi.blog70.fc2.com/blog-entry-3.html

星の降る夜、浦河で一頭の仔馬が産まれた

父ライジングヘリオス
母父ライジングヘリオス
母母父ライジングヘリオス
牧夫「牧場長!どうしてあの種馬にそんなに拘るんですか!うちは赤字経営でもう倒産寸前なんですよ!」
牧場長「かっこいいから」
ここから伝説が始まる・・・

ライジングヘリオスの主な戦績w

全成績

2歳新馬戦1200m…1着
札幌2歳S1800m…1着
京王杯2歳S1400m…1着
朝日杯FS1600m…1着
弥 生 賞2000m…1着
皐 月 賞2000m…2着
日本ダービー2400m…2着
神戸新聞杯2000m…1着
菊 花 賞3000m…2着
ジャパンカップ2400m…9着
毎日王冠 1800m…5着
有馬記念 2500m…1着
天皇賞・春3200m…3着
宝塚記念 2200m…3着
凱旋門賞 2400m…1着

15戦8勝(海外含む)

・破格の2歳編~

2歳八月、札幌の芝1200m新馬戦でデビュー。
父がダイタクヘリオスという地味血統ながら、
端正な顔立ち、調教での走行フォーム、そして名前がかっこいいことは競馬ファンの間では有名であり、1番人気に推される。
鞍上は横山典騎手。まずまずのスタートから3・4番手を進み、三角では馬なりで先頭に立つ。
その後は他馬を寄せ付けず、6馬身差での完勝。
ヘリオス伝説の幕開けである。

新馬圧勝のライジングヘリオスは、九月に札幌2歳Sに出走。距離延長がごく一部で囁かれたが、デビュー戦の内容を評価されて、ここでも1番人気に。
レースは新馬戦同様に好位で進出。直線でも楽勝であった。しかし、新馬戦と違い、一頭だけいい末脚で迫ってきた馬が居た。
タッチインザバブル───

後の同期のライバルになる一頭であった。

札幌での2戦を終え、ライジングヘリオスは栗東に帰厩。目標の朝日杯FSのステップには京王杯2歳Sが組まれた。
長い直線でも粘り込めるか?という懸念も抱かれたが、あっさりと杞憂に終わる。
4馬身差圧勝。胸を張って朝日杯FSへ───

朝日杯FSではタッチインザバブルとの再戦。札幌2歳Sでは3馬身差であったが…
この日も横山典騎手とライジングヘリオスは先行集団の真ん中辺りで進める。その後ろでヘリオスをマークするバブルと蛯名騎手。
ヘリオスが動くのを見てバブルも仕掛ける。直線では突き抜けるかと思ったヘリオスだが、バブルも下がらない。
突き抜けない…だが抜かせもしない。3/4馬身ほどヘリオスのリードで残り100m。
バブルの方が力尽き、ヘリオスがついに突き離した。最後は1馬身半差で朝日杯FSを制する。

満票で最優秀2歳牡馬に選ばれ、クラシックへの期待が大きく期待される。翌日のスポーツ誌には「三冠確実」「神馬出現」の文字が躍った。

・挫折の3歳~春の闘い編~

最優秀2歳牡馬ライジングヘリオスは弥生賞から始動。初めての休み明けがわずかに不安視されたが、そこはライジングヘリオス。
地力の差を見せつけて、2着のトゥザヤナギムシに3馬身半差。最高のムードでクラシックを迎える。

3歳牡馬・三冠クラシック第一章、皐月賞。
調整も万全。横山典騎手も「なにも不安無し」と自信満々。
ファンもマスコミも、ライジングヘリオスが「いかにかっこよく勝つか」が焦点になっていた。単勝1.3倍の支持がそれを物語る。
フルゲート18頭立ての一番外、18番ゲートに入ったライジングヘリオス。
スタートはいつもほど良くなかったが、ひどい出遅れでもなく、ファンも一安心であった。
その分やや後ろ目の位置取り、8番手の外を走るライジングヘリオスと横山典弘。
最終コーナーでも手応えも抜群!大外を回り、横山典騎手のゴーサインの鞭に応え、伸びるライジングヘリオス。
しかし、ポッカリ開いた内から抜け出した馬が居た。レッドロードスルーと武豊騎手である。
必死に差を詰めるヘリオス。いつもなら先頭を走っている場所でもまだ二番手…
そしてついにライジングヘリオスは交わすことができぬままゴールした…

「ライジングヘリオス敗れる」その瞬間、中山競馬場が悲鳴に包まれた。
レッドロードスルーを最後まで交わせなかった…横山典騎手も落胆の表情であった。
ライバルの出現。レッドロードスルーはスプリングS制覇から一気に皐月賞馬へと登りつめ、ライジングヘリオスに初めて土をつけた。
しかし、このクビ差2着も、負けて強しの内容。内外の位置取りの差、最後の脚は明らかにヘリオスが上回っていた。
日本ダービーでは必ず借りを返す───陣営の長い約一ヶ月が始まる。

一方…朝日杯FSでライジングヘリオスに敗れたタッチインザバブルが、間に合わなかった皐月賞の後にNHKマイルCを快勝した。
かくして日本ダービーに役者が揃った。

皐月賞馬・レッドロードスルー、NHKマイルCの覇者タッチインザバブル、そして2歳王者ライジングヘリオスこの三頭の三つ巴となるかと思われた日本ダービーは
意外にもライジングヘリオス一本かぶりの人気となった。

1番人気 ライジングヘリオス・・・1.1
2番人気 レッドロードスルー・・・20.2
3番人気 タッチインザバブル・・・22.3

単勝支持率は過去最高のものとなった。
これは名前のかっこよさの他、レッドロードスルーは皐月賞がフロック視されていることと武豊の好騎乗による所が大きいと判断されたため。
タッチインザバブルはNHKマイルカップ制覇からの参戦だが今までマイル路線を歩んできた為距離に不安が有るのではという事と、陣営が
「マイルまでならば、ライジングヘリオスと互角の末脚が発揮出来るとは思うが、この距離では・・・」との弱気の発言からも人気を落としていた。
そして何よりライジングヘリオス陣営必死の仕上げでデビュー以来最高の出来、究極の仕上げ状態となっていた。
あのメジロマックイーンを破ったライスシャワーを思い出させる馬体の出来であった。
横山騎手も「これは負けられない、ミス無く乗れれば確実に勝てる」と覚悟の発言をしていた。

そして、18万人が見守る中日本ダービーはスタートした。
ゲートが開くと同時に好スタートを決めた馬がいた。
それは、タッチインザバブルだった、タッチインザバブルは好スタートを決めると後続をぐんぐんと引き離していく。
距離に不安がある為、玉砕的な逃げを打った、誰もが思った。
しかし、1000m通過時点でのタイムは1分5秒決してハイペースではなかった。タッチインザバブルと後続との差は10馬身以上離れていた。
「末脚勝負ならば、たしかにライジングヘリオスには敵わないだろう、だがスローに落としての逃げならば・・・」
タッチインザバブルの陣営はほくそ笑んでいた。
そして横山騎手は「このまま控えていたままで良いのか?ミス無く乗れば勝てるはずだが・・・」その迷いが仕掛けのタイミングを遅らせてしまった。
だが、一頭だけ直線手前で仕掛けていた馬がいた、武豊とレッドロードスルーである。
直線前にタッチインザバブルを捕らえにかかる、ライジングヘリオスはそれを見た後にスパートをかけたが、展開的には遅すぎる仕掛けであった・・・

直線、逃げるタッチインザバブル、それを早めに捕らえるレッドロードスルー、前半脚を使い果たしてしまっていたタッチインザバブルは粘るもレッドロードスルーに交わされる。
勝負あったかと思った瞬間、ものすごい脚で追い上げてくる馬がいた。
ライジングヘリオスだった。タッチインザバブルを1ハロン標識の時点で交わした。
上がり33.1というものすごい脚でレッドロードスルーを追い詰め、ほぼ同時に入線。
だが、1cm届かなかった。
皐月賞に続いて、負けてなお強しの内容で2着、悔やんでも悔やみきれない敗戦であった。

皐月賞、日本ダービーで圧倒的1番人気に支持されたライジングヘリオスであったが、ともに惜敗の2着で春を終えて放牧に出された。
そしてヘリオス陣営は、菊花賞へのステップレースを神戸新聞杯に決めたことと、秋からの鞍上交替を発表した。
これは横山典弘騎手が自ら責任を取ると相談した結果、渋々決められたことであった。この時点で新パートナーは未定。

3歳八月。順調に夏を越しているライジングヘリオスが帰厩。ダービーでの究極の仕上げの反動が出ることもなく元気いっぱいであった。
菊花賞へ向けて、今度は挑戦者の立場で挑む。

九月。レース2週間前に新パートナーを柴田善臣騎手とすることが発表された。
ライジングヘリオス、3歳秋の闘いが始まる。

・挫折の3歳~秋の闘い~

秋初戦は神戸新聞杯。関西初見参のライジングヘリオス見たさに、GⅡでは異例の10万人が阪神競馬場に詰め掛けた。
ライバルの二冠馬レッドロードスルーが脚部不安で、菊花賞へ直行。タッチインザバブルは距離不安から、毎日王冠から天皇賞・秋のローテーションが報道されており、ここはライジングヘリオスの独壇場であった。
案の定、柴田善騎手との息もピッタリ合って道中2番手を進み、誰にも競りかけられずに圧勝。春の無冠の欝憤を晴らすかのような9馬身差だった。
しかし、圧勝後も陣営に笑顔は無く、「向こう(レッドロードスルー)がぶっつけだろうと容赦しない。最後の一つは絶対に渡さない!」
と、菊花賞への決意を固めた。

3歳牡馬三冠クラシック最終章、菊花賞。3000mの長丁場ゆえ、真の強さを持った馬だけが勝つことができる、3歳戦で最もタフなレースである。
春二冠をともに2着で終えたライジングヘリオス、そのライジングヘリオスを僅差で破ったレッドロードスルー。
無冠ながら臨戦態勢は完璧だったライジングヘリオスが、ここでも1番人気に支持された。(1.5倍)
レッドロードスルーは2.3倍の2番人気。「ユタカ人気」「二冠馬」の人気要素を抑えてヘリオスが人気を集める。この二頭の馬連が、なんと1.2倍。圧倒的に二頭が抜けていた。
運命のスタート。ライジングヘリオスと柴田善臣は、ここでも王道競馬を貫き、道中を5番手で進む。最大の敵レッドロードスルーは、ヘリオスの3馬身ほど後ろに居た。
一周目のスタンド前で15万人の大歓声が起こる。ヘリオスは動じることなく、ピタリと折り合って先行集団の中を走る。
むしろ、やや掛かっていたのはレッドと武豊の方だった。
必死に手綱を抑える武豊騎手。対する柴田善騎手は3コーナーの下り坂でのスピードアップに乗って徐々にスパートをかけた。

ラストスパートに出るライジングヘリオス!皐月賞、ダービーと違い、今度は自分が直線を先頭で走る。
あと200m。約15万人のファンが勝利を予感し始めた時、「あの馬」が馬群を捌き切り、ライジングヘリオスを捕らえにかかった!
レッドロードスルー。最後までライジングヘリオスの前に壁として立ちはだかった。
残り100m。ヘリオスのリードが3馬身…2馬身…そして1馬身と、みるみるうちに無くなっていった。そしてゴール前では1馬身のビハインドとなった…
レッドロードスルー三冠達成。ゴール後に馬上でハイタッチを交わした武豊騎手と柴田善臣騎手。
喜びを爆発させた武豊に対し、柴田善臣は皐月賞で敗れた時の横山典弘のような落胆の表情だった…
クラシックオール一番人気オール2着。珍記録を樹立してしまったライジングヘリオスは、一応の目標をジャパンカップに向けた。

レッドロードスルーは有馬記念へ、タッチインザバブルはマイルチャンピオンシップへそしてライジングヘリオスはジャパンカップへと駒を進める事になった。
ここで立ちふさがる強敵は天皇賞秋を制したエルスペワンダー。
オークスを制した後、秋華賞でもエリザベス女王杯でもなくジャパンカップを照準に合わせてきた
エアヒシドーベル。
秋の天皇賞こそエルスペワンダーの2着に敗れるも夏から実力をつけ始めた上り馬ナリタオペラパサー。
この三頭であった。
外国馬にG1馬の参戦は無く実質日本馬による争いになるだろうと言われていた。
人気も
ライジングヘリオス・・・2.3
エルスペワンダー ・・・4.2
ナリタオペラパサー・・・6.3
エアヒシドーベル ・・・7.2
となった。
初の古馬対決でも圧倒的ではないにしても一番人気となったライジングヘリオスだった。
珍しくライジングヘリオスがゲート入りを嫌がり、なかなかゲートに入ろうとしない。
目隠しをして、強引にいれようとしたが、ゲート内でも暴れてしまい、大外枠に入れられてしまう。
初の古馬対決でピリピリしたのだろうかと思われたが・・・
そしてスタート、ライジングヘリオスは大きく出遅れてしまう。
場内にどよめきが走る。
レースはこれと言った逃げ馬もいなく、緩やかなペースで流れ、直線に入る。
直線に入っての先頭は早めに仕掛けたエアヒシドーベル、それを追うエルスペワンダーとナリタオペラパサーの2頭
の古馬。
菊花賞のようにぴったりとマークをつけられる事も無くスムーズに手前を変えたヘリオスが前に行く三頭を捕らえんと
スパートをかける。
ダービーで見せた末脚でぐんぐんと追い上げ、先頭に立つ・・・筈だったが謎の失速。

レースはナリタオペラパサーが叩き合いを制し1着
エアヒシドーベルが粘り2着。
エルスペワンダーが3着
一番人気ライジングヘリオスは9着と生涯初の大敗を喫してしまう
レース後骨折していた事が判明。強力な威力を持つ末脚は同時に危険な爆弾を抱えていたのであった。
診断の結果、復帰できるのはおそらく4歳の秋だろうと
一方、マイルチャンピオンシップはタッチインザバブルが軽快な逃げを見せて勝利。
有馬記念にも登録した。
有馬記念はエルスペワンダーがレッドロードスルーをゴール前に差し切って勝利。
ナリタオペラパサー3着・タッチインザバブル4着・エアヒシドーベル5着となった。
年度代表馬は票は分かれたものの三冠馬レッドロードスルーが獲得。
神馬とまで言われたものの、クラシック無冠のまま終わってしまったヘリオス。
だが、多くの競馬ファンは年度代表馬よりもヘリオスの動向に気が向いていた。

・復活の4歳

年が明けて4歳になったライジングヘリオス。
だが、復帰は秋。その間同期のライバルたちが盛り上げてくれるだろうと多くの競馬ファンは思った。
三冠馬レッドロードスルーは日経賞を快勝後春の天皇賞に挑むも、古馬エルスペワンダーのまさかの大逃げ
の前に7馬身差の大差で2着に敗れてしまう。
スローペースによるあまりのあっけないレース振りに「退屈な三分間」と言われてしまうようなものであった。
ヴィクトリアマイルはエアヒシドーベルが勝ったものの、安田記念はすっかり逃げが定着したタッチインザバブルが京王杯SCを快勝し、
本命に押されるも直前に熱発で回避、外国から参戦したアマジックプローンが勝利し今一盛り上がらぬまま終わってしまった。
宝塚記念にいたってはレッドロードスルー・タッチインザバブル・エアヒシドーベル・ナリタオペラパサー・エルスペワンダーの
いづれも秋を見据えて回避、ここも外国馬アマジックプローンが快勝してしまい、あまりにも盛り上がりにかけてしまった。
やはりライジングヘリオスがいないと競馬は盛り上がらない。
ファンの誰もが思った。
そして夏競馬が終わり、秋になり、いよいよライジングヘリオスが復帰する事になった。
復帰戦は毎日王冠、このレースにはタッチインザバブル・エルスペワンダーも出走予定である。
復活をかけての一戦が始まろうとしていた・・・

「正直、長期の休み明けで勝ち負けは厳しい」陣営はそう思った。
しかし、圧倒的ではなかったが、単勝一番人気に押された。
ゲートが開くと好スタートを決めたタッチインザバブルが大逃げを打つ。
1000mの通過タイムが57秒とハイペースのラップを刻むタッチインザバブル。
直線に入ってもエルスペワンダーが2着に追いすがるも差は縮まらない、ライジングヘリオスは中段から
5番手まで上がった。
タッチインザバブルが2着のエルスペワンダーに5馬身差をつけてレコードタイムで圧勝。
ライジングヘリオスは5着だったが、復帰戦で確かな手ごたえを感じ取った。
「次はいける。33秒台の末脚が出せれば・・・」
昨年のジャパンカップで故障した原因でもある黄金の末脚を無理なく出せれば秋の天皇賞を
勝つことが出来ると陣営は確信した・・・
同じ時に京都大章典をレッドロードスルーが圧勝した。
ナリタオペラパサーに3馬身をつけての圧勝だった。
同期のライバル達がヘリオスの復帰と共に息を吹き返したかのようだ。
だが秋の天皇賞は残念ながら熱発でライジングヘリオスは回避する事となった。
しかし、レース内容は凄まじく、55秒台でハイペース逃げを打つタッチインザバブルを
直線入る手前で一気にスパートをかけたレッドロードスルーが捕らえると長い直線で長い叩き合いを演じ
首差でレッドロードスルーが勝つというもの、勝ち時計は1分56秒台というものすごい物でもあった。
エルスペワンダーはレース中に骨折。大事に至らなかったもののそのまま引退と言うかたちになった。
ナリタオペラパサーは5着に沈んだ。

ジャパンカップにもライジングヘリオスは姿を見せなかった。
大事を取り回避したのだった。有馬記念一本に調整するためにも・・・
レッドロードスルーも有馬記念に直行する模様。
タッチインザバブルも回避し、マイルチャンピオンシップではなく、有馬記念に挑む模様。
ジャパンカップはナリタオペラパサーが出走し、アマジックプローン以下を完封して勝利を収める。
エリザベス女王杯はエアヒシドーベルが快勝、マイルチャンピオンシップも勝ち、有馬記念は回避する模様。

そして、暮れの有馬記念。
レッドロードスルー・・・2.3
ナリタオペラパサー・・・3.3
ライジングヘリオス・・・4.2
タッチインザバブル・・・5.3

初めて一番人気を逃してしまう。
臨戦態勢が整っていないのではというのが多くの人の見解だったのだろう。
そして有馬記念当日、その日は雪が降っていた・・・

雪の降りしきる中、それぞれの思いも交錯し、有馬記念がスタートした。
ゲートが開くと真っ先に飛び出すと思われたタッチインザバブルがまさかの出遅れ!
快速を武器に逃げるのが身上となっていたタッチインザバブルにとっては痛恨の出遅れであった
先頭は押し出される形でナミダノエガオ、続くのがナリタオペラパサー、中段にレッドロードスルー
後方位置に出遅れたタッチインザバブル、そしてライジングヘリオスは鞍上の柴田騎手が手綱を引いて
最後方に下げていた。
先頭のナリタオペラパサーはナミダノエガオを見据え、レッドロードスルーを気にかけながらレースを運んでいた。
「叩き合いに持ち込めれば勝機は充分に有る。類稀なるスピードやレースセンス・末脚に恵まれた馬じゃないが、勝負根性なら
誰にも負けない。」鞍上の福永騎手はそう思った。
ジャパンカップをアマジックプローンとの叩き合いで制し、昨年のジャパンカップもエアヒシドーベル・エルスペワンダーという
格上相手に叩き合いで制するなど直線で並んでの勝負に滅法強いのがナリタオペラパサーであった。
そして、中段にレッドロードスルー鞍上は武豊。
先行くナリタオペラパサーを楽に行かさず、かといって後方のライジングヘリオスに付け入る隙を与えない・・・
「難しいな・・・でも難しいけど不可能じゃない。ナリタオペラパサーと叩き合いに持ち込むのは得策じゃない。一気に抜き去る脚は無い。
だけど必ずナミダノエガオは下がってくる・・・そこで出し抜く。その時になるべく他の馬と歩調を合わせて横一線に壁を作る・・・そうすれば
ライジングヘリオスは大外を回るしかない。タッチインザバブルはスタートを誤った時に終わっている。そうなれば勝つのはこの馬だ・・・!難しいがやってやる!!」
果たして、最終コーナーで武豊の読みどおりナミダノエガオが下がり代わりにナリタオペラパサーが先頭に押し出される。
他馬も一斉に仕掛ける。壁が出来た・・・

ライジングヘリオスの前に馬の集団の壁が出来た。先頭に出るための隙間は・・・無い。
ナリタオペラパサーが先頭。
レッドロードスルーが馬群を引きつれナリタオペラパサーを追い抜く。
他の馬が壁になり、ナリタオペラパサーはレッドロードスルーとの叩き合いに持ち込めない。
レッドロードスルーが頭一つ抜ける。
「勝った!」武は思った。
だが、ライジングヘリオスが大外を周ってものすごい末脚を繰り出してきた。
まさかあれほどのロスを乗り越え、雪で荒れた外側を周って先頭に踊り出るとは思わなかった・・・
そのままレッドロードスルーを追い抜き先頭でゴール板を駆け抜けるかと思った刹那。
ゴール前でバラけた馬群を縫うようにライジングヘリオスを追い詰める馬がいた。
タッチインザバブルだった。
「出遅れは作戦・・・デビューからNHKマイルまでは末脚勝負型だったんだ・・・ダービーからは調教師の指示通り
逃げを身上としてきたが、今日だけは・・・今日だけは追い込みで勝負だ!覚悟ヘリオス!!!」
鞍上はかつての盟友横山典弘。
なんと出遅れで終わったと思ったタッチインザバブルがゴール前で強襲。
ライジングヘリオスの33秒台の脚を凌ぐ32秒台の脚で一旦は先頭に立つ。
だが、ライジングヘリオスがゴール前更にひと伸び・・・・
長い長い写真判定の結果、20mm鼻差でライジングヘリオスが勝利した。
柴田騎手が号泣。
「やっと・・・やっと栄冠をこいつと共に手にする事ができました・・・・」
その後は言葉になっていなかった。
一世一代の大勝負に出た横山典弘「改心の騎乗だったと思う・・・勝てると思った・・・でも、勝ったのがヘリオスなら悔しくは無いな」

それぞれの思いを乗せた有馬記念はライジングヘリオスの復活劇で幕を閉じた
降りしきる雪はいつしか、勝者を祝福するように優しく降っていた

ウイニングランをする柴田善臣騎手は何度も鞭を天にかざした。
「ヘ~リ~オス!ヘ~リ~オス!」自然に沸き起こるヘリオスコール。
柴田善騎手がスタンドに手を振ると今度は、
「ヨ~シトミ!ヨ~シトミ!」
善臣コールが沸いた。あの冷静で寡黙な柴田善臣が喜びを爆発させ、そして人目をはばからず泣いた。
その男泣きに誘われるように、中山競馬場の20万人の観客も涙した。
「やっぱりライジングヘリオスが最強だよ!理由?かっこいいからに決まってる!」
観客は口を揃えてこう言ったという。

JRA賞発表。年度代表馬にはライジングヘリオス、タッチインザバブル、レッドロードスルー、ナリタオペラパサーの4頭が票を分けたが、
決戦投票の末に年度代表馬に選ばれた。
クラシックを無冠で終えた屈辱の3歳だったが、4歳で最大の栄誉を手にしたのだった。
この表彰式で、陣営は世界への挑戦も示唆した。しかし、当面の目標は天皇賞・春であると発表した。

・奇跡の5歳~春の闘い~

年度代表馬ライジングヘリオスは阪神大賞典から始動予定だったが、昨年のわずか2戦の疲れが抜けきらず、出走を見送った。
無理もない。あの有馬記念の死闘の後に平然といろと言う方が酷だ。
しかし、ダメージは予想以上に大きく、日経賞にも大阪杯にも出走できなかった。
またも目標レースに直行となったライジングヘリオス。人気は阪神大賞典を快勝したタッチインザバブルが1番人気となり、ヘリオスはこれを追う2番人気。
もう一頭のライバル、レッドロードスルーは宝塚記念を最大目標としており、ここはバブルとのマッチレースの様相だった。
バブル…2.2倍
ヘリオス…2.4倍

春の盾を賭けたレースがスタートを切る。

天皇賞・春スタート。
ゲートを出たなりに、馬なりにヘリオスをなだめる柴田善騎手。この日は中団のやや後ろ目でレースを進める。その2馬身前にはタッチインザバブル。この馬も今日は中団。
落ち着いた流れで正面スタンド前を通過。そして2000mの通過ラップが2分7秒と相変わらずスローペース。
ヘリオスと柴田善臣は完全にバブルをマークしていた。それはバブルに騎乗する横山典弘も悟っていた。
「善臣はオレが動いた瞬間、ゴール前でギリギリ交わす仕掛けをするだろう。早過ぎても遅過ぎてもアウトだ。だが仕掛けのタイミングは間違えてない!」
騎手の心理戦となり、レースは4コーナー手前。この時点で先頭はトゥザヤナギムシ。ここで横山典騎手のゴーサインが出る。それを見た瞬間に柴田善騎手も動く。馬場の真ん中から内・タッチインザバブル、外・ライジングヘリオス。
2頭が馬体を併せて伸びてくる。しかし、ジリ脚ながらしぶとく残るトゥザヤナギムシ。ヘリオスは必死にバブルを強襲するが、有馬の時のような豪脚が出ない。
内ラチいっぱいに先頭を走るトゥザヤナギムシ。そして真ん中にバブルとヘリオス。3頭が並んでゴールした。

長い写真判定。柴田善騎手は首を傾げながらモニターを見ていた。
トゥザヤナギムシとタッチインザバブルは内外が離れていて際どい入線だったが、
タッチインザバブルとライジングヘリオスはハナ~アタマ差くらいの差が見て確認された。3着が濃厚であった。
約5分の判定の末、ハナ差で天皇賞・春を制したのはトゥザヤナギムシ。3歳の弥生賞ではライジングヘリオスに完敗し、クラシックは全くいいところなく終わったが、
古馬になった後は長距離レースで能力が覚醒した馬である。この日はテン乗りで騎乗した岩田康誠騎手の好騎乗も光った。

ライジングヘリオスは3着。しかし休み明けなら上々の内容と陣営は割り切り、春のグランプリレース・宝塚記念を目指すこととなった。


今年の安田記念は例年より小粒なメンバーで行われる予定だった。京王杯を勝ったイイデチャンピオン(父イイデセゾンw母誰か頼む)、シルクロードを勝ったエイシンサンサン(父誰か頼むw母エイシンバーリン)は共にフロック視され本命不在だった。
しかし登録ギリギリの所で一頭追加登録された…
長年ヘリオスやバブルやスルーらの影に隠れB級馬止まりとされていた去年と一昨年の香港マイル3着馬ナミダノエガオである。馬主の小田○有○氏もひそかな自信を持っていた。鞍上は父のデビュー戦も騎乗している後藤浩輝騎手。
一応ナミダノエガオが4.6倍で一番人気それにイイデチャンピオンが5.1倍、エイシンサンサンが6.2倍と続く人気となった。
レースは縦長の展開になりナミダノエガオは積極的にハナを奪いそのまま第4コーナーへ。直線に入り…
「内からイイデチャンピオンがスルスル抜け出してきた!ナミダノエガオ先頭!まだ後藤の手綱は動かない!今ここで後藤が動いた!あっという間に差が開く!外からはドリームチケット(父ウイニングチケット母知らねw)が来る!しかし一着はナミダノエガオ!!圧勝です!」
「これでグランプリの主役が整いました!楽しみになってきた宝塚記念!ライジングヘリオスか!はたまたレッドロースルー、タッチインザバブルか!ナミダノエガオも名乗りを挙げました!」
こうして宝塚記念は近年稀に見るハイレベルな戦いになりそうだ。頑張れナミダノエガオ!
著者:井○修○郎「ライジングヘリオスの見事な脇役達」20XX年発売より一部抜粋

・奇跡の5歳~黒船来襲~

宝塚記念を目指す各陣営に衝撃が走った。
突如、あのシーアドミラルが参戦を発表したのである。

シーアドミラル――7つの海を支配する大提督とよばれる世界最強馬。
名手ペリエを背に、フランスダービー、アイルランドダービー、キングジョージ、
ブリーダーズカップターフ、香港カップ、ドバイシーマクラシックを制してきた。

あらゆる栄冠を手にしてきたこの名馬が残す目標は、
ただひとつ凱旋門賞のみと思われていた。
それだけに、突然の来日表明は不可解に思われた。
外国馬への門戸開放のためのデモンストレーションだとか、
種牡馬としての価値をつりあげるために、日本市場に色気をみせたとか様々な
憶測を呼んだが、シーアドミラル陣営は不気味な沈黙を保っていた。

そして迎えたステップレースの金鯱賞。シーアドミラルの本気の走りに日本中が戦慄した。
4角で先頭に立った漆黒の戦艦は直線でさらにうなりをあげて加速し、
そのまま他馬に影も踏ませず先頭でターフを駆け抜けた。
タイムはレコード。二着レッドロードスルーに5馬身差をつける圧勝だった。

その日のウィナーズサークルで、シーアドミラル陣営がついに沈黙を破り、
日本参戦の目的をこう話した。

「今回の日本参戦の最大の目的は、ライジングヘリオスとの対決だ。
言うまでもなくシーアドミラルは最強だが、それだけでなく、
もっともcoolな馬だということを宝塚で証明してみせる」

宝塚記念にはRTRの三頭に加え、外国馬シーアドミラル、天皇賞馬トゥザヤナギムシ、安田記念馬ナミダノエガオも参戦し、
近年の宝塚記念はレベルが下がってきていると危惧されていたが、この年は春の祭典と呼べる好メンバーとなった。

上位人気も当然のことながら割れた。

ライジングヘリオス(柴田善)…2.8倍
シーアドミラル(ペリエ)…3.0倍
レッドロードスルー(武豊)…5.1倍
タッチインザバブル(横山典)…5.5倍
トゥザヤナギムシ(岩田)…9.9倍
ナミダノエガオ(後藤)…11.2倍

ヘリオスにとって、ここを勝てば海外への道も拓かれる重要な一戦。年度代表馬として、日本の総大将としてシーアドミラルを迎え撃つ。

実力馬が揃った宝塚記念がスタートした。
ハナを奪いに行ったのは…ナミダノエガオ。少し離れた2番手にトゥザヤナギムシ。
海外からの刺客、シーアドミラルは好位の5番手と絶好の位置。それを見るようにレッドロードスルー。
ライジングヘリオスは中団やや後ろを進み、タッチインザバブルは最後方から3番目の位置取り。
平均ペースでレースは流れ、それぞれの騎手が自分の馬の持ち味を活かすような仕掛けを狙っている。
3コーナーの出口付近で最初に動いたのはトゥザヤナギムシの岩田騎手。このままではナミダノエガオにやられると思ったのだろう。手綱をしごき、前に進出する。
そして3コーナーを曲がり切り、4コーナー。各馬一斉にナミダノエガオを捕らえにかかる。
先に捕まえに行って潰れてしまったトゥザヤナギムシを交わし、シーアドミラルがエガオを交わしにかかる。レッドロードスルーは外に持ち出し、タッチインザバブルは更に外を回って直線。
ライジングヘリオスは捨て身でインを強襲した!残り200mでシーアドミラルが先頭。外を回ったレッドとバブルはかなりの距離ロスを生じ、捕らえるには厳しい位置。
内から伸びるヘリオス!

残り100m。最内で鋭く伸びるライジングヘリオス!後は前のシーアドミラルとナミダノエガオを交わすだけ。であったが…
脚がいっぱいになり、ナミダノエガオがモタれた。柴田善騎手は、ギリギリのタイミングで減速して大事故を免れたが、この時にトップスピードに乗っていた末脚が完全に止まったのだ。
結局シーアドミラルが1着入線。2着にナミダノエガオ。ライジングヘリオスは3着だった。そして4着にレッドロードスルー、5着タッチインザバブル。
レースは審議になったが、到達順位の通りに確定。
しかし、この末脚は現役世界最強馬をもビビらせた。ペリエ騎手も「まともに走られてたらやられてたね。まったく…すごいスピードだよ。」と脱帽していた。
シーアドミラルはフランスに帰国。凱旋門賞を目標に調整される。
ライジングヘリオスも海外遠征の期待が膨らんだが、「もう一つ大きなタイトルを取ってから…」と、陣営は秋は国内専念を表明した。

しかし、ライバル・レッドロードスルーがキングジョージ挑戦を発表し、ライジングヘリオス陣営の運命の歯車が大きく動き始めようとしていた。

・奇跡の5歳~凱旋門賞~

レッドロードスルー、キングジョージ参戦へ。キングジョージには世界一の名手、デットーリ騎手が騎乗するホーリージュー(3歳)も参戦を表明していた。
ホーリージューは新馬戦圧勝後、2戦目でイギリスダービーを制覇。ラムタラの再来と評される怪物である。
アスコットに乗り込んだレッドロードスルーはアウェーで真っ向からホーリージューに挑み、直線ではマッチレースを演じたが、
最後は3歳と古馬の斤量差が響き、2馬身半差の2着に敗れた。

これを衛星中継で見ていたライジングヘリオス陣営。世界への思いがここで爆発したのである。
レッドロードスルーの奮闘ぶりに刺激を受け、凱旋門賞挑戦プランを立ち上げた。
綿密に組まれた調整スケジュール。シーアドミラルとホーリージューを倒すための挑戦が始まった。
そして、日本を旅立つ日がやってきたが───

順調に遠征スケジュールを消化していたライジングヘリオス陣営だったが、出国の日の朝にアクシデントが起こった。
搭乗予定の飛行機が欠航したのである。レース2週間前にロンシャンに到着し、現地で最終調整の予定が完全に狂った。
それどころか、遠征中止になってもおかしくないアクシデントだ。次の便ではレース3日前に到着という強行日程になる。
しかし、ヘリオスファンはぶっつけでも行ってほしい、世界で走るヘリオスが見たいという声が圧倒的多数だったこともあり、
柴田善臣騎手も、「行くなら今しかないと思います」とコメントしたことから、陣営はわずかな可能性に賭け、強行日程での遠征を決意。
しかし、ライジングヘリオスは輸送中の機内ではほとんど食事を取らず、馬体がかなり減っていた。アバラがうっすらと見えるほどにまで…
状態は骨折明けの毎日王冠時よりもひどかった。「この遠征は失敗だ…」少なくともこの時は陣営の頭の中をこうよぎったに違いない。

凱旋門賞はまさに最強を決めるにふさわしいメンバーが揃った。

・現役世界最強馬シーアドミラル(ペリエ騎手)
・欧州三冠がかかるホーリージュー(デットーリ騎手)
・フォワ賞を圧勝した、無敗の3歳アイルランドダービー馬で兄がデイラミとダラカニのエリート、デラカミ(スミヨン騎手)
・アーリントンミリオンを制したアメリカのエース格、マスキチ(デザーモ騎手)
・日本の年度代表馬ライジングヘリオス(柴田善騎手)

人気は地元フランスの英雄、シーアドミラルが1番人気。僅差の2番人気がゴドルフィン軍団最強の呼び声高いホーリージュー。追うようにデラカミ、マスキチ。
ライジングヘリオスは強行軍の遠征が無謀と見られたが、それでも5番人気の支持を受けた。

陣営は「とにかく無事に回ってきてくれ」の思いで枠入りを見守っていたという。
そして、ライジングヘリオスと柴田善臣の世界への挑戦が始まった!

凱旋門賞スタート───
揃ったスタートの中、ライジングヘリオスと柴田善臣が奇襲をかける。
なんと逃げに出たのだった。それもただの引き付けての逃げではない。後続を10馬身以上離した大逃げである。
直線で馬群に包まれるくらいなら…目標にされて最後にやられるような中途半端な逃げをやるくらいなら…
と、ヘリオスの能力を100%引き出すイチかバチかの戦略だった。
前半1200mを通過したころには2番手のマスキチと30馬身くらいにまでリードが広がっていた。他の有力馬は中団に位置していた。
下り坂でスピードアップしたヘリオスは、30馬身近いリードを維持したまま550mの直線を迎える。
だが、流石に脚がいっぱいになっていた。そして、4頭の有力各馬がヘリオスに襲いかかる!
後続の集団は、ヘリオスと柴田善臣の奇襲を相手にしてなかったのだろう。行かせるだけ行かせてバテさせればよいと。
しかし、そのリードは詰めに行ったら末脚を使い切るくらいまでに広がっていた。
2番手を進んでいたマスキチとデラカミが、ヘリオスにあと3馬身くらいまで詰めたところでヘリオスと同じ脚色になった。
にわかに焦り始める外国勢!

直線残り300m。マスキチとデラカミが脱落した後、すぐさまシーアドミラルとホーリージューがヘリオスを捕らえかかる。
残り200m。しかし、シーアドミラルもあと1馬身のところで力尽き、ホーリージューも半馬身及ばずにヘリオスと同じ脚色になる。
「がんばれ!ヘリオス!!」あとはこのまま粘り通してくれたら…必死に追う柴田善臣。
残り150m。これが世界の意地なのか!?ホーリージューが執念で更に伸びてきた。
「デットーリが追えば2馬身違う」という格言は本当なのだと思い知らされる、最後の一伸び。
ホーリージューが頭一つ抜けて残り100m。「終わったか…」誰もがそう思ったはずであった。
全ての能力を出し尽くしたはずのライジングヘリオスが、柴田善騎手の右ムチに応え、ホーリージューを差し返しにかかる!
内から根性で差し返すライジングヘリオス。必死に食い下がるホーリージュー。
2頭がピタリと馬体を併せてゴール。ゴール後に馬上で柴田善騎手とデットーリ騎手が思わず顔を合わせた。
両者ともどっちが勝ったかわからないほどに際どい入線であった。

ターフビジョンには何度も入線の瞬間の映像が流されたが、何度見ても同着に見えた。
そして写真判定に突入して20分が経とうとした頃、スタンドから歓声が上がる。
死闘の勝者はライジングヘリオスだったのだ!歓喜のあまり泣き崩れる柴田善臣。デットーリも健闘を称えて善臣と固い握手を交わした。
一時は遠征中止の可能性もあったので、決行されるか微妙だった「ライジングヘリオス凱旋門賞観戦ツアー」に参加した約500人の日本人ファンもロンシャンに駆け付けていた。
「ライジングヘリオス…かっこよすぎるよ…日本から来た甲斐がありました…」ファンは号泣していた。万全の状態でないのに参戦した勝った。これで感動しなかった者などいない。
最高の勲章を手に、ライジングヘリオス陣営は帰国。しかし、ヘリオスが走ったのは凱旋門賞が最後であった。
有馬記念連覇を目指す予定だったが、帰国後は調教でも好走することはなかった。まるで凱旋門賞で全てを出し切り、燃え尽きたかのように…
陣営は引退を決意した。引退式は一年前に列島を感動させた有馬記念の日の昼休み…あの時のゼッケン⑪番を着けてヘリオスが中山競馬場に最後の勇姿を見せに来た。

引退式。有馬記念のゼッケン⑪番を着けて現れたライジングヘリオスと柴田善臣騎手。
スタンドは引退を惜しむ声が占めた。
「ヘリ様~!やめないでー!!」
「今日の有馬記念に出てくれー!」
あちこちでそんな声が聞かれた。
引退式の後日、関西のライジングヘリオスファンの熱望により、京都金杯の日に京都競馬場でも引退式が行われることになる。
スペシャルウィーク以来の東西でのダブル引退式だ。
この日は凱旋門賞のゼッケン⑦番を纏って、最後の舞台に望む。
これで本当にライジングヘリオスとはお別れ。観客席からは、すすり泣く声が多く聞こえた。
「この馬に跨がることができて本当に幸せでした。ジョッキーとして誇りに思います。」
柴田善臣騎手も感極まって涙ぐんだ。

ライジングヘリオスが引退した数年後、JRAで大規模なアンケートが企画された。
「あなたの心に残る名馬は何ですか?」
ライジングヘリオスが過去の名馬を抑えて見事1位となる。票を入れた全ての人が、その理由をこう答えていた。
「かっこいいから」と───

奇跡の5歳編・完

とにかく、ライジングヘリオスを全力で応援していかぜw

コメント

もちろん。リンクしていいですよ。
こちらもさせていただきます。

感動して泣いた。素敵な話だった

トウメイの馬主さん>
そんなわけで、リンク貼らせていただきました
デビュー戦楽しみにしてますよ

エルスペワンダーの話

エルスペワンダーの最強という名の栄光?とかいう外伝を読みたい!

外伝っすかw
これ作った中の人に頼むしかないかなぁ

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